Column

ねこの手コラム

私たちが「助成金」よりも大切にしていること —オフィスねこの手のお約束—

 こんにちは。 社会保険労務士法人オフィスねこの手です。

 

 日頃より、顧問先の皆様から様々なご相談をいただき、誠にありがとうございます。 最近、特に「何か活用できる助成金はないか?」というお問い合わせをいただく機会が増えました。

 

 国の助成金は、雇用を維持したり、従業員の職場環境を改善したり、新しい教育訓練を行ったりと、「より良い会社づくり」を目指す事業主様を力強く後押ししてくれる、素晴らしい制度です。

 私たちも、顧問先の皆様が「働きやすい職場環境」を整備された結果として、活用できる制度があれば、積極的に情報提供し、申請を全力でサポートさせていただいております。

 

 ただ、非常に残念なことではありますが、ごく稀に、この助成金の「本来の趣旨」とは異なるご相談を受けることがあります。

 例えば、 「助成金がもらえるから、その条件に合うように人を雇いたい」 「従業員のためではなく、とにかく受給することがゴール」 といった、「助成金ありき」のお話です。

 従業員の方々を、助成金を受給するための「手段」として捉えるような考え方です。

 

 そのようなお話を伺うたび、私たちは、社会保険労務士として「本当にそれで良い会社になるのでしょうか?」と、深く考えさせられます。

 

 オフィスねこの手が最も大切にしている使命(ミッション)は、 「労務管理をきっちりと整備し、従業員の皆様が安心して、その能力を最大限に発揮できる職場環境を、事業主様と二人三脚で作り上げること」 です。

 

 私たちは、助成金とは、その「きっちりとした労務管理」や「従業員を大切にする取り組み」を行った結果として、後からついてくる「ご褒美」のようなものだと考えています。

 

 「従業員の教育制度を充実させたい」 「新しい人事評価制度を導入して、頑張りを正当に評価したい」 「育児や介護と両立できる柔軟な働き方を実現したい」

 こうした「会社を良くしたい」という経営者様の想いがまず第一にあり、その実現をサポートするのが私たちの仕事です。 そして、その取り組みに対して国からの支援(助成金)が受けられるのであれば、それを活用しない手はありません。

 

 ですが、その「順番」が逆になってしまっては、決して長続きする「良い会社」にはなれないと、私たちは信じています。

 

 そのため、もし「助成金ありき」のご相談や、従業員の方々を大切にするという視点に欠けるご要望をいただいた場合、私たちの理念とは異なるため、誠に恐縮ながら、お仕事をお受けできない場合がございます。

 

 社会保険労務士法人オフィスねこの手は、 「人を大切にし、法令を遵守し、真摯に良い会社づくりを目指す」 そのような経営者様の最も身近なパートナーであり続けたいと、心から願っております。